2023年度教員採用試験合格者にインタビュー!みんなの合格体験記
もくじ
2023年度の教員採用試験が終わり、結果が発表された自治体も出てくる時期になりました。
受験されたみなさんは、自分の力を出し切ることはできましたか?
みなさんの中には、嬉し涙を流した人もいれば、悔し涙を流した人もいると思います。
もし、今回思うような結果にならなかったとしても、これから先、チャンスは何度でもあります。
この記事では、講師経験や社会人経験を経て、自分のペースを守りながら合格を勝ち取られたyoug.okyouyu1先生に、お電話でインタビューをさせていただいた内容をまとめました。
youg.okyouyu1先生とは、ココナラのサービスを通じて関わらせていただいたことがきっかけでした。
合格はyoug.okyouyu1先生の努力の賜物で、私はほんの少し後押しさせていただいた程度にすぎませんが、結果についてご報告をいただけたことを、とてもうれしく思います。
また、他にも数名の方から教員採用試験の結果についてご報告をいただいております。
合否にかかわらず、みなさんお一人お一人にドラマがあり、お話を聞いているうちに涙してしまうこともあります(私が信じられないくらい涙もろいのもありますが…)。
インターネット上での出会いですが、ほけんしつ.netでの活動を通じて、みなさんと関わらせていただけたことを、喜ばしく思います。
改めて、感謝を述べさせていただきます。
ありがとうございます。
youg.okyouyu1先生
youg.okyouyu1先生は、以前は看護師として働いておられ、養護教諭の免許状取得のために大学に編入学されました。
養護教諭として私立学校で働いた経験をいかし、教員採用試験に臨まれました。
ご協力いただき、誠にありがとうございました!
youg.okyouyu1先生のインスタグラムはこちら
インスタグラムの掲載許可をいただきました。
ご連絡をする際は、思いやりのあるメッセージをお心がけください。

合格、おめでとうございます!

ありがとうございます!

いま、どんなお気持ちですか?

決着ついたな…という感じです(笑)

決着!
教採経験者だからこそ出てくる言葉ですね。

youg.okyouyu1先生が受験された自治体は、倍率がすごく高いですよね。
今年度は、20倍を超えていたとか…。

大変でした…!

快挙ですね!

youg.okyouyu1先生のことは、合格するのではないかなぁとは思っていましたが、それだけの高倍率をくぐり抜けるのは大変でしたよね。

本当にお疲れ様でした!

ありがとうございます!

それでは、インタビューとして、お話を聞かせてください。

面接形式は、どのようなものでしたか?

面接官は3人で、全員男性でした。
40代の男性が二人(①、②とします)、50代の男性が一人(③とします)で、養護教諭はいませんでした。
外部の方が面接官として参加されることが事前に知らされていたため、おそらく③の面接官は企業の方だと思いました。

一人につき10分間ずつくらい質問をされました。

①の面接官には、自己PRや場面指導の追加質問をされました。
場面指導のお題は、「学級担任から養護教諭に保健学習の依頼がありました。2年生になった児童が一人で保健室に行くことを想定し、保健室の使い方について、学級で指導してください」という内容でした。
2分間考えて、2分間指導しました。

②の面接官には、次のような質問をされました。
- 養護教諭を目指したきっかけはなんですか?
- 養護教諭の職業について、理想と現実とのギャップはありましたか? そのギャップにどのように対応しましたか?
- 養護教諭として勤務をする中で、心がけていることはなんですか?
- 意見が食い違う先生がいたら、どのように対応しますか?

受験した自治体では、事前に資料を提出するのですが、③の面接官には、その資料の内容について質問をされました。
また、「なぜ自治体を受験しようと思いましたか?」という質問をされました。
外部の方だからか、一般的な質問が多かったように感じました。

特に①と②の面接官は、「そうですよね」と相槌を打ってくれたり、「先生の解釈は素敵ですね」と言ってくれたりしました。
とてもやりやすかったです。

とてもバランスのとれた面接でしたね!

結果の開示はありましたか?

詳細は告知されませんが、三段階で評価されます。

なるほど!

ちなみにyoug.okyouyu1先生のランクは…。

○○(最高ランク)でした!

ですよね!
本当にすごいです。

筆記試験の出来はどうでしたか?

専門教養が10割、教職教養が9割でした。

じゅ、十割…?!
つまり満点ですか?!

満点です!

二次試験で、筆記試験について聞かれてもいいように準備していましたが、結局聞かれませんでした(笑)

youg.okyouyu1先生、おちゃめですね!(笑)

でも、質問を予想して答えを用意するのは、対策としてとてもいいことだと思います。

それでは、対策で一番苦労したことは何ですか?

私立学校の養護教諭として働いていたので、試験勉強の時間を確保することが難しかったです。

なるほど。

筆記試験勉強は、いつ頃から始められましたか?

12月から始めました。

面接試験勉強は、いつ頃から始められましたか?

一次試験が終わってから始めました。
遅いですよね…。

いえいえ、そんなことないですよ。
合格された方の中には、意外と一次試験終了後から対策を始めた人も多いと思います。
きっと、社会人経験や養護教諭としての経験が役立つのだと思います。

対策をする中で、一番効果があったことはなんですか?

こんな感じの面接ノートを作ったことです。



付箋がたくさん!
そして、白紙のノートを使われていたのですね!

罫線がない方が使いやすくて!
矢印をつけたり、書き加えたりすることができて、頭の中を整理しやすいんです。

私も自由帳派だったので、すごくよくわかります。
罫線なしノート、いいですよね!

とても参考になる資料を見せていただき、ありがとうございます。

あと、暗記にすっごくおすすめのアプリがあって!
「イルカの暗記シート」って言うのですが。

どんなアプリですか?

pdfファイルをネット等でダウンロードして、線を引くと、赤シート機能で隠せるんです。
間違えたところはマークをつけられたり、書き込みができたりして、本当に便利なんです。
本や資料をたくさん持ち歩かなくて済みますし、すごくおすすめです。

健康診断マニュアルや答申、自治体のパンフレットなど、全部で100部くらい入っていると思います。

これはめちゃくちゃ便利ですね!
現役時代にほしかった…!

間違えたところだけジャンプできるのも便利ですね!

それから、はじめは「いろいろな人と練習しなきゃ…」と思っていたのですが、結局は一人で練習することが多かったです。

一人で練習するときは、録画をしながら、時間を測って、練習しました。

一人で練習すると、深めることができるのでおすすめです。

同じです。
私もけっこう、一人で練習することもよくありました。

あと、一日完結型の、協同出版主催の面接対策講座にも参加しました。

参加者は10名ほどでしたが、いろんな校種の人が参加していたので、よかったです。

費用は、15,000円でした。

なるほどです。

面接中に、何か意識したことはありますか?

おそらく面接官は養護教諭ではなかったので、難しい言葉を使わずに、わかりやすく話すことを意識しました。

たとえば、「自然治癒力」を「自分で治る力」と表現するなど、養護教諭でなくても伝わる言葉で話しました。

すごくいいことだと思います!
わかりやすい表現は、子どもと関わるときも使いますよね。

こういった瞬間的な判断は、社会人としての経験が役立つのだと思います。
さすがです。

専門的な言葉ばかりを使うのではなく、面接官に教員経験があるからこそ、「」(セリフ)を入れたりして、情景が思い浮かぶような伝え方を意識しました。

素晴らしい…。

ちなみに、反省点はあったりしますか?

質問に対して、テンプレートのような、オーソドックスな答えを言ってしまうことがあったことが反省点です。

たとえば、「意見が異なる先生がいたらどうしますか?」といった質問に対して、面接官にどう思われるかを気にして、「これが正解だよな」と思いながら、当たり障りのないことを話してしまいました。

もう少し、自分の言葉に自信と責任をもって伝えてもよかったのかなぁと思います。

オリジナリティのある答えということですね。

オリジナリティのある答えは大切ですが、面接官もお腹いっぱいになってしまうと思うので、箸休め的な意味で、時々オーソドックスな答えを入れるのも、戦略としてありだと思います。
バランスが大切ですよね。

私はよかったと思いますよ!

ありがとうございます。

最後に、来年度以降の受験者の方に伝えたいことはありますか?

去年の自分に言うとしたら…に代えて、お伝えさせていただきます(笑)

それ、すごくいいですね!

自分の限界を決めずに、悩むよりもやるほうがいい!

周りの人はきっと助けてくれるので、一人で抱え込まずに、頼るといいと思います。

それから、教員採用試験対策を覚悟をもってやったのであれば、合否に関わらず、チャレンジしたことに意味があるのだと思います。

教員採用試験対策を通じて、人生が豊かになりますよね。

本日は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました!

ありがとうございました!
あとがき
編入学をした私は、周りよりも2年”も”遅れていたことに焦り、「もう後がない」という思いで教員採用試験に臨みました。
学生時代に受験をした当時、現役合格にこれでもかというほど執着していたのです。
最大限の努力をしたという意味で、私にとって、教員採用試験は人生において大切な経験になりました。
しかしながら、養護教諭として働く中で、様々な子どもや先生、保護者の方、地域の方と関わり、たくさんの経験ができる講師の方を見て、かつての現役合格に対する考え方に、変化がありました。
今回、教員採用試験に合格されたのyoug.okyouyu1先生のお話を聞いて、自分自身の思いがクリアになったような気がします。
現役で合格しなかったからといって、何かを失うわけではなく、むしろ得ることのほうが大きいのだと、改めて考えるようになりました。
また、教員採用試験に向けて対策をした内容は、一つとして無駄になることはありません。
"たった"2年の遅れを理由に、さんざん現役合格にこだわった私ですが、「まぁ、そんなに力まなくてもよいのでは」と、(youg.okyouyu1先生のお言葉を借りて…)過去の自分に伝えたいです。