(後編)目指せ現役合格!すぐに使える面接試験対策と具体的な練習方法

よくある失敗5選

困り顔の女性

次に、よくある失敗についてです。

実際の自分の経験や友人に聞いた話を元にしています。

1 時間配分を間違える

面接試験は数十分ありますが、実際は極度の緊張から、とても短く感じます。

その結果、言いたいことも言えずに終わってしまうということはよくあります。

練習の時からしっかりタイムキープをして時間を意識し、面接における1分、1秒を体感しましょう。

2 自治体の教育理念を把握していない

自治体の教育理念は、必ず覚えましょう。

自治体の教育理念を答えられないとと、「どうしてうちの自治体を受けに来たの?」「教員をやりたいだけなら、他の自治体を受験してもよいのでは?」と思われてしまいますよね。

教育理念は、自治体が教育において大切にしていることなので、すらすらと言えるようにしましょう。

面接試験直前に見直すのもよいでしょう。

3 必要な嘘をつけない

自治体の教育を批判し、面接官と言い合いになってしまう人が稀にいるようです。

万が一自分の考えとちがっても、面接試験中は我慢するようにしてください。

面接試験は、喧嘩をする場所ではなく、あくまでも採用してもらう場所です。

また、「受験自治体は第一志望ではない」といった内容は、たとえ本当だとしても言わない方がよいでしょう。

なんでも正直に話すのがいいというわけではありません。

4 あいまいワードを多用する

「しっかり」「ちゃんと」「すごく」といったあいまいなワードは、面接試験では言わないようにしましょう。

日常会話ではついつい使ってしまいがちなあいまいな言葉を、より具体的に表現できるように、日頃から練習するようにしましょう。

あいまいワードの言い換え例は次の通りです。

  • 「養護教諭として、しっかり頑張りたいです。」→「養護教諭として、生涯にわたって子どもたちの健康管理能力を育てるため、保健教育に力を入れます。」
  • 「子どもたちにちゃんと理解してもらうよう努めます。」→「保健教育を行う際は、子どもたちがわかりやすい表現を使って説明します。」
  • 「学生時代、ボランティアがすごく大変でした。」→「学生時代、保健室でのボランティアをしていた際、保健室登校の児童への声かけに悩みました。」

5 答えている途中で何が言いたいのかわからなくなる

答えている途中で何が言いたいのか自分でもわからなくなることは、一番よくある失敗ではないでしょうか。

この失敗を防ぐために気を付けたいことは、次の通りです。

  • 質問の趣旨を理解し、最終的な着地点を頭において話す
  • 見切り発車で話し始めるのをやめて、少し考えてから話す
  • 考える時間を徐々に短くする

よくある失敗を5つ説明しましたが、もし失敗してしまっても、次の質問では気持ちを切り替えるようにしましょう。

一つの失敗を引きずって、面接自体が台無しになるのが一番の失敗です。

受験者の失敗は、実際は大きな失敗ではないことも多いので、失敗しても、少なくとも面接中は気にしないようにしましょう。

面接で役に立つ経験

笑う子どもたち

アルバイトやボランティア、講師、社会人の経験は、面接試験にとても役に立ちます。

特に子どもと関わることができる経験は、体験談として話せる上に、養護教諭になったときのことを具体的にイメージすることができます。

必須ではありませんが、教員採用試験に向けて、積極的に子どもと関わる経験をしましょう。

子どもと関わりのある経験の例は、次の通りです。

アルバイト…家庭教師、塾講師、放課後学童スタッフ、ベビー用品・キッズ用品販売員

ボランティア…保健室業務、健康診断、野外活動、登校支援、図書館や体育館などの公共施設

自己PRと志望動機の例(準備中)

ノートとボールペン、スマートフォン、植物

準備中です。

絶対ダメ!これだけは言ってはいけない禁句

カエルのぬいぐるみ

法的に禁止されていることはもちろん、教員として信用失墜行為を肯定するような発言をすると、ほぼ不合格になるといっても過言ではありません。

また、差別用語なども、絶対に使ってはいけません。

どうしても表現が必要な場合は、養護教諭としての気遣いを頭に置きながら、他の言葉で置き換えるようにしましょう。

ここでは、明らかに避けたい回答例をご紹介します。


面接官
面接官

中学2年生の生徒が、部活動中に顧問に殴られ、右腕を負傷したため保健室に来室した。生徒が遅刻したことを顧問が叱り、それについて生徒が反論した末の出来事であった。養護教諭として、どのように対応しますか?

受験者
受験者

(絶対NG例)原因は生徒にあるので、応急処置をする前に、まずは生徒を指導し、顧問に謝りに行かせます。


面接官
面接官

修学旅行中、あなたは子どもの個人情報を紛失しました。どのように対応しますか?

受験者
受験者

絶対NG例)他の先生方に迷惑をかけるわけにはいかないので、修学旅行中になんとか見つけます。


面接官
面接官

新規採用者だけで飲み会をしようという話になりました。あなたならどうしますか?新規採用者は10人です。

受験者
受験者

絶対NG例)予防接種をし、マスクをしているので、感染を防ぐことができます。親交を深めるためにも、飲み会にはぜひ参加したいです。


面接官
面接官

生徒Aは両親が離婚したことがきっかけで、保健室登校をしています。養護教諭として、どのように声をかけますか?

受験者
受験者

絶対NG例)『片親でも、立派な人はたくさんいるよ!』と元気に励まします。

試験科目別対策

集団面接

一次試験の科目であることが多い集団面接は、ふるい落とす試験です。

他の受験者を圧倒するような発言をする必要はありませんので、面接官に好印象を持ってもらうことを第一に考えて面接に望みましょう。

個人面接

ふるい落とす試験である集団面接に対して、個人面接は採る試験です。

教員としての資質をアピールしながら、養護教諭としての独自の強みをアピールしましょう。

場面指導

場面指導では、受験者の子どもに対してのキャラクターと、子どもへの対応力を見られています。

場面を具体的に想像し、自分は女優だと思って、養護教諭になりきって場面指導に臨みましょう。

面接官が子ども役になる場合

面接官のペースに飲み込まれないよう、あくまでも自分が主導権を握るつもりで対応しましょう。

実際に養護教諭として働く際にも、子どもたちのペースに飲み込まれないように対応することが大切です。

また、はじめは優しかったのに後々口調が厳しくなる、はじめは毅然とした態度なのに後々許してしまうなどの不安定な対応を避け、一貫した対応を心がけましょう。

子ども役がいない場合

子ども役がいない場合は、場面指導を自由に展開できるというメリットがありますが、その展開は自分で管理しなけれななりません。

場面指導を最後までやりきるためには、時間配分が最も重要です。

子ども役がいない場合の場面指導で気を付けたいポイントは、次の通りです。

  • 方向性と結論を決める
  • 起承転結を意識した、メリハリのあるシナリオを立てる
  • 盛り上がりを意識する
  • テンポよくストーリーを展開する

模擬授業

子どもがいることを想定した試験なので、基本的には場面指導と同じです。

養護教諭としての専門的な知識を頭に入れ、模擬授業の状況を詳細に設定し、養護教諭になりきって臨みましょう。

他の受験者が子ども役になっていただける場合は、お互いに協力して、各々が自分自身の力を出し切れるようにしましょう。

実技

専門的な知識を頭に叩き込み、何度も何度も練習しましょう。

RICEや一次救命処置(心肺蘇生、AEDの使用)、包帯法、問診の仕方などは必須の知識です。

また、実技試験では、専門的な知識の他に、養護教諭の子どもへの対応も見られています。

救急処置に没頭するあまり、声掛けや触診などがおろそかにならないようにしましょう。

集団討論、グループワーク

集団討論では、協調性、コミュニケーション力、リーダーシップ性がみられています。

答えを出すこと自体が目的ではなく、答えを出す過程を見られています。

また、グループワークは、岡山市などでみられる、自治体特有の比較的新しい試験科目で、集団討論の卓上版と表現する方もいます。

集団討論やグループワークは、その名の通り集団戦(グループ戦)とも言われるくらいなので、雰囲気よく、話を拡げて深めていくイメージで臨みましょう。

集団討論やグループワークで気をつけたいポイントは、次の通りです。

  • 意見が合わなくても、絶対に喧嘩しない
  • 自分の面接試験であると同時に、他の受験者の面接試験でもあるので、結論から、短く簡潔に伝える
  • 他の人の話を受けた上で話を展開する
  • 話が偏ってきたら、異なる視点・切り口で話を展開する
  • 机上の空論にならないように、自分の体験談(エピソード)を織り交ぜる
  • 討論(グループワーク)を、今後の自分の仕事にどう活かしていけるかなど、前向きな話し合いを意識する

教員採用試験当日の持ち物

  • 提出書類(履歴書やエントリーシート)
  • 筆記用具
  • スマホ
  • 現金、交通系ICカード
  • 腕時計
  • 自治体のパンフレット
  • 面接ノート
  • 水筒
  • ハンカチ、ティッシュ
  • 予備のヘアゴムやヘアピン、ストッキング、マスク
  • 化粧直しセット
  • 常備薬

教員採用試験に不合格だったときは (準備中)

合格体験記 (準備中)

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おすすめの本、参考書(準備中)

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